しん...と静まった大きい部屋で岩田くんと二人きり。
岩田くんが言った〝話したいこと〟って
なんだろう。。。
岩田くんが私に差し出したのは、
ある写真だった。
その写真には泣き跡が目の下に付いている
小さい男の子とその隣には、、、
そこには、何故か私の小さい頃の姿があった。
どういうことだろう、分からなかった。
唐突だった岩田くんの告白。
私はすぐに理解できなかった。
だって岩田くんは現にこの大きい家で2人の親と住んでいる訳だし、
でも、岩田くんは窓の外を見ながら言った。
顔が見えなく、表情が分からなかった。
でも続けて言った。
こっちを振り向いた岩田くんが言った。
少し微笑みながら、何かを悲しむような目、、
私はその告白を上手く頭で飲み込めず、ただ話を聞くしか無かった。
しかし、私はどうしても気になった。
────・・・そこになぜ私が写っているのか
...確かに、この写真に写ってる後ろの建物はお母さんが働いている孤児院の建物だ。
そういえば・・・
小さい頃、何度かお母さんに連れられてよく遊んでたっけ...
ハッ、とした。
思い出した、この男の子だ。
写真の男の子と岩田くんを見比べた。
確かに、面影がある。
今日まで忘れてた、タカノリくんのこと。
なんだか申し訳なくなってきちゃった・・・、
、、、、、
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。