第25話

24話
684
2021/01/09 07:36


しん...と静まった大きい部屋で岩田くんと二人きり。

岩田くんが言った〝話したいこと〟って
なんだろう。。。



岩田剛典
岩田剛典
あのさ...これ見覚えある?
楓
...これって


岩田くんが私に差し出したのは、
ある写真だった。


その写真には泣き跡が目の下に付いている
小さい男の子とその隣には、、、




楓
小さい頃の、わた、し...?
岩田剛典
岩田剛典
...うん、楓だよ


そこには、何故か私の小さい頃の姿があった。

どういうことだろう、分からなかった。


岩田剛典
岩田剛典
実はね、俺、親いないんだ


唐突だった岩田くんの告白。

私はすぐに理解できなかった。

だって岩田くんは現にこの大きい家で2人の親と住んでいる訳だし、






でも、岩田くんは窓の外を見ながら言った。



岩田剛典
岩田剛典
俺、この家の夫婦に養子として貰われたんだ。
その夫婦の会社の継承者として。


顔が見えなく、表情が分からなかった。

でも続けて言った。


岩田剛典
岩田剛典
だから6歳になるまで孤児院で暮らしてたんだよ
楓
そ、そうだったんだ...。
岩田剛典
岩田剛典
で、今の俺の両親に引き取られる当日に撮った写真がこの写真ってわけ、笑


こっちを振り向いた岩田くんが言った。

少し微笑みながら、何かを悲しむような目、、


私はその告白を上手く頭で飲み込めず、ただ話を聞くしか無かった。




しかし、私はどうしても気になった。






────・・・そこになぜ私が写っているのか


楓
なんで私がここに...?
岩田剛典
岩田剛典
ハハッ、ほんとに覚えて無いんだね
岩田剛典
岩田剛典
楓のお母さん、ここの職員でしょ?



...確かに、この写真に写ってる後ろの建物はお母さんが働いている孤児院の建物だ。



そういえば・・・
小さい頃、何度かお母さんに連れられてよく遊んでたっけ...



楓
私...この孤児院によく行ってたなぁ。
そこで歳が同じくらいの男の子と...



ハッ、とした。


思い出した、この男の子だ。





楓
まさか、。
岩田剛典
岩田剛典
そう、その男の子が俺


写真の男の子と岩田くんを見比べた。


確かに、面影がある。



岩田剛典
岩田剛典
俺、小さい時まじで人見知りで友達なんてできなかったんだ。
でも話しかけてくれた子がいた。
それが、楓だったんだ...
岩田剛典
岩田剛典
引き取られる当日に俺が大泣きして。笑
でも楓が〝大丈夫だよ!〟って勇気をくれた。
その時の写真がこれってこと
楓
あの時の...タカノリくん。



今日まで忘れてた、タカノリくんのこと。

なんだか申し訳なくなってきちゃった・・・、


岩田剛典
岩田剛典
しばらくして思い出したんだ、楓のこと。
最初は面白半分で近づいたけど...申し訳ないことしたと思ってる。
楓
い、いやっ!私の方こそごめん...
忘れてて。。
岩田剛典
岩田剛典
今思えばこの時
初恋だったんだよなぁ、俺。笑





、、、、、

楓
えっ!?





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