その頃登坂となおは·····
さっきからなおは俺のすぐ隣に引っ付いて歩いてる。
正直、邪魔だ。
さっきの事があって、俺は本当に馬鹿なヤツだと後悔してる。
何やらなおがニヤニヤし始めた。
嫌な予感が当たった。
いつの間にか歩いてるうちに家の前まで来ていた。
“あの子”.......楓のことか?
思い当たるのがあいつしかいなかった。
多分これ以上言ってもきかないとおもった。
少しなら.......我慢すればいいか。
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···············
俺が青が好きなんじゃなくて、楓が好きな色だから。
まあ.......そんなことあいつは気づきもしないだろうけどな。
振り向いた時だった。
いきなり、視界が真っ暗になったと同時に
唇に温かいものがあった。
俺はなおの肩を持って引き離した。
今.......キスされた?
ドンッ!!
俺はなおに突き飛ばされた。.......ベッドの上に。
そして俺の上に乗った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。