『楓...っ!』
誰かが私を呼ぶ声が遠くから聞こえる。
...今日って何日だっけ?なんか騒がしいな。
これは、夢?
気づくと私は見覚えのある部屋のベッドの上で寝ていた。
確か、さっきまでいた岩田くんの...部屋?
頭の整理が追いつかない。一体何があったんだっけ...?
──────────・・・
『あのね、私たち付き合うことになったの!』
『ごめん...楓』
......
蘇ってくる記憶。
悲しくて悔しくて...
何よりも今まで味わったことの無い負の感情が込み上げてきた...。
どんどん込み上げてくる涙...
声を上げて泣いた。
この広い部屋を埋め尽くすように。
──────────
ギュッ.......!
私の言葉をさえぎり、岩田くんが言った。
何も言わずただ私を包むように抱きしめた...
岩田くんの中は温かかった。
なぜか懐かしいような、知ってるような感覚。
こんな会話をしているうちにちょっと気持ちが軽くなってる気がした。
広臣と、今度ちゃんと話したい...。
本当のことを広臣の口から聞きたい。
NEXT
━━━━━━━━━━━━━━━
これからもちょくちょく投稿していきます🙇♀️
我ながら自分勝手ですが読んでいただけたら幸いです(^^♪
深夜にすいませんでしたぁ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。