〜広臣の家の前〜
家は近いけど、昔みたいに全然家に行ってなかったからなんか緊張する.......。
でもここで戻ったら今までの私と同じだ。
だから、、、広臣に会わなきゃ.......っ!
剛典くんの目にかすかに涙が溜まってるようにみえた。
でも、剛典くんは手で目を隠しながら
『なんでもないよ、虫が入ったのかな?』
って言って、早く行けよって私に言った。
❯❯❯❯ガチャ!
ドアが開いて出てきたのは.......広臣だった。
私は広臣にかけよった。今すぐにでも抱きしめたかったんだ。
広臣の目の前で止められた。
広臣はずっと黙ったままうつむいている。
なにが.......ゴメンなの?
謝るのは私の方なのに.......っ!
❯❯❯❯ガチャッ!
広臣は黙ったままだった。
ねぇ、なにか答えられない理由でもあるの?
ただの、幼なじみだったんじゃなかったの.......?
ふたりしか知らない話なのかな.......。
なんか、悔しいし.......悲しい。
涙が溢れてきた。
なんでだろうなぁ.......。
頭が真っ白になった。
喉に何かが詰まったみたいに、声が出なくて.......目の前が真っ暗になると同時に記憶が途切れた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。