第5話

5話
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2019/01/26 04:52
登坂広臣
登坂広臣
1時間目は“ キス ”だ。
楓
何、言ってんの……?


広臣が私にキスしたと思ったら、その後変なことを言い出した。

私は......キスされたのに、素直に喜べない。


登坂広臣
登坂広臣
これはあくまでも、“ 授業 ”だから。
楓
だから、その授業が意味わかんないって!

広臣は私のことを馬鹿にしている。そう思った。

ふざけでもこんなこと、したくなかった。たとえ好きな人でも────

楓
ファーストキス、だったのに...(ボソッ
登坂広臣
登坂広臣
え?なに?
楓
なんでもない!私帰るから!


ムカついたから、今すぐこの会議室から出ていこうと思った。

色々悔しかったし、悲しかったんだ。

登坂広臣
登坂広臣
待って
楓
ちょっ    ……きゃっ!


広臣は私に……二回目の壁ドンをした。

逃げたくても、広臣の力が強くて出来なかった。




楓
やめてってば...!
登坂広臣
登坂広臣
いいから、じっとしてて。



チュッ…………!



楓
…………っん


さっきよりも、長い。

早く離して……苦しい……
楓
......ん、はぁ、はぁ
登坂広臣
登坂広臣
初めてなの?
楓
バカ!苦しいじゃん!


息できなくて、死ぬかと思った…………。

なんか涙出てきちゃった。
登坂広臣
登坂広臣
なんで泣いてんだよ。
楓
……最低。
登坂広臣
登坂広臣
ふふっ笑
こんなんじゃこの後耐えられなくなるよ?
楓
…………はぁ?


そう言うと広臣はまた私にキスしてきた。

楓
……んぁ、ん……はぁ

さっきよりもなんか、激しい...

楓
……?!


私の口の中に、舌が入ってきた。

楓
はぁ、ん……い、いきがぁ……///


クチュ クチュ…………



会議室に響く私たちのキスの音。

言葉に表せないこの感覚……。苦しいのに、気持ちい。








ガクッ!


楓
きゃっ!

足に力がはいんなくて、ガクガクしてる……。

思いっきり床に倒れた。

登坂広臣
登坂広臣
はぁ……はぁ……
楓
はぁ……はぁ...
登坂広臣
登坂広臣
どう……?気持ちよかった?


質問に答える気力がなかった……。

今のは、なんだったの……?

楓
立て……ない
登坂広臣
登坂広臣
それが答え?笑
ちゃんと感じてたの?
楓
…………そ、そんなわけないじゃない!/////
登坂広臣
登坂広臣
明日もこいよ。
今日はこれで終わり。


この密室の会議室で行われる秘密の会議。

私は、本当に広臣が振り向いてくれるなら……

楓
……分かった。明日も来るよ
登坂広臣
登坂広臣
ふふっ笑
分かった。





────────────────────その頃。





センセイ
おい岩田〜。
旧校舎の会議室に文化祭の道具置いてあると思うんだけど、
持ってきてくれん?
岩田剛典
岩田剛典
あ、分かりました。


さっきは俺から話しかけたのに、あの子は動揺も何もしてなかった……

普通なら、誰でもすぐ俺の虜なのに…。

普通じゃないな、あの子。


岩田剛典
岩田剛典
(でも、登坂に負けたくはない…!)


登坂と俺はこの高校の全ての1、2を争う同士だ。

だから、女の子だって全員俺が奪いたいって思う。

(〜旧校舎〜)
岩田剛典
岩田剛典
(たしか、ここが会議室...)


ん、ハァ……ハァ……




岩田剛典
岩田剛典
(誰か中にいる……?)


俺は好奇心で中を覗いた。

そこには、俺が今日話しかけたあの子がいた。

隣には
岩田剛典
岩田剛典
登坂……!?


嘘だろ......。

あいつ、女いたのかよ。だからあの子は……。


岩田剛典
岩田剛典
(ふふっ笑いいこと思いついた〜)


パシャッ!



岩田剛典
岩田剛典
ますますあの子が欲しくなっちゃった笑(ボソッ

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