私たちは、あのヘドロみたいのに向かっていく。
相手はヘドロ。
私は水。
…さあ、どうする?
とりあえずやってみるのみ!
と、心の中で自己完結し、私はヘドロに飛びかかる。
手のひらから水を出し、範囲を狭くして水圧を強めてみた。
すると、ヘドロの中に穴があく。
緑谷がそこから手を突っ込んで勝己を掴んだ
そう言ったあと、私は一気にジャンプする
出久は勝己の腕をつかんだま動こうとしない
どうやら、ヘドロが勝己から離れないらしい
私は手のひらをヘドロの方に向け、精神を集中させた
その瞬間、手のひらから無数の、ものすごい勢いの水が出てくる
水圧は十分なはず…
すると、ヘドロがブワッと散っていき、勝己と出久は開放された。
私はその水の水圧に支えられて空中にいたままだったので、ゆっくりと水圧を弱めて地上に着地する
疲れた。
後ろをむくと、オールマイトが呆然として、目を見張っている。
次の瞬間、視界が真っ暗になった。
もう歓声も聞こえない。
脱水症状だな…
私はそこで意識を手放した
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!