第30話

🐰
2,287
2018/06/09 11:09
ジョングク
ジョングク
あなた…。
あなたは俺を支えてくれる?
疲れてボロボロで倒れそうな俺を助けてくれんの?
ずっと一緒に居てくれんの…?

…どういう事?
ジョングク
ジョングク
いつでも俺の傍に居てくれる?
俺から離れたりしない?
いつの間にか目に涙が溜まってる。
ジョングク
ジョングク
いつも女子は顔目当てで来る。
カッコよかったら誰でもいい。
カッコイイからあなたがいい。
そんな奴ばっかりで,誰も俺の性格なんか見てなかった。
でもある日お前と出会って,あなたになら素を見せてもいいんじゃないかってそう思ってたんだ。
それにあなたは他の女と違って,俺の事をきちんと見てくれた。
顔だけで判断なんてしなかった。
俺は…そんなあなたがたぶん…,いやきっと。
好きになったんだと思う…

目から何粒かの涙を零しながら言う。


ジョングクにはそんな辛い事があったんだね。

誰にも自分の事を全部きちんと見てもらえなくて,
悲しかったんだ。



皆,本当のジョングクが好きなんじゃなくて

『表のジョングク』だけを見て好きになった。



だからきっとこの人は偽りの自分を作ったんだ。






猫かぶりをするようになったんだよ。


アイドルの活動をしてる時もずっと

ずっとずっとそう思ってたに違いない。













本当の自分を見て欲しかったんだね。
あなた

大丈夫だよ。
ジョングク。
泣かないで

思わず抱きついてしまった。
ジョングク
ジョングク
っ…あなた……。
俺,お前が居ないとだめだよ
私を強く抱きしめて泣くジョングク。
ジョングク
ジョングク
初めて理解してくれた女はあなただけ。
それに初めて好きになれたのも…あなたなんだ。
あなた

安心して。
私は離れないよ。
ずっとジョングクの傍に居るよ

背中をゆっくりさすってあげる。
ジョングク
ジョングク
あなた…。
俺と,付き合ってください……!
あなた

…はい,喜んで




この日から私たちは

『本当のカップル』


になった。





─その頃の外の様子─
保健室の先生
ジョングク…。
ずっと辛かったのね…(泣)
顧問
ああ。
あなたちゃんが傍に居てくれるからこれからは安心できるよ(泣)
サッカー部の人達
そんな事があったんだな…。
ジョングク(泣)



何故かドアの前で皆様感動の涙を流しておられました( ˙-˙ )

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