花の誤解(?)を解いてから翌日
私はいつも通りの平穏な日を迎えられると思った
しかし…
なんか、ウザイ
アイドルに対して失礼だけど、そう思ってしまった
この前の電話で『タメ』にするって事を思い出した
当の本人は何とも思っていない
キーンコーンカーンコーン
授業10分前のチャイム
山田涼介は席に戻っていった
そう言いながらも花はニヤニヤしている
私は我慢の限界に達していた
何が羨ましいのよ…
視線を感じて花の隣の席…山田涼介を見ると
やはり目が合った
パクパク
何かを口パクで言っている
『お』
『ま』
『え』
『が』
『す』
『き』
『だ』
“お前が好きだ”
私は山田涼介と目を合わせない為に、黒板を見ていた
キーンコーンカーンコーン
授業が終了と共に山田涼介が来た
私は返事をしていないのに、腕を引っ張られた
「キャーーーーーーー!」
教室から悲鳴
廊下からは鋭い視線
私達は屋上に行った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。