俺は、渡辺 真凜が好き。
なのに、本人は気付いていないだけでなく、俺が吉田さんを気になっていると勘違いしている
俺は聞いてしまったのだ
は?吉田さんの為に?
親友の為だけに俺と電話したのかよ…
正直言って、悲しくなった
ライブとかだと俺は(自分で言うのもあれだが)カッコよく、モテていると思っている
吉田さんも驚いているじゃん
吉田さんは薄々気付いていると思う
俺が真凜を好きなことが
そう言って真凜はガッツポーズまでしている
俺からは2人の話が全部聞こえてくる
グズッグズッ
泣いている声が聞こえる
だから、お前だよ…俺が好きなのは…
2人は抱き合って泣いていた
俺が好きなのは真凜なのに、真凜は凄い勘違いで、花と接している
ムカつく
これよりもっと、真凜には態度で示さないと行けないのかな?
『好き』っていう態度を全開で
そこが一つ目の壁
明日から俺は、本気を出すことに決めた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。