俺は今日、華鈴学園に来ている
正直言って、あの占い師は信用していない
しかし、あの放送を見たからか、華鈴学園の校長先生から電話があった
「是非ともうちの華鈴学園にお越し下さい」
との事だった
本当にこの学園に俺が一目惚れをする人がいるのか?
「山田涼介さん、お願いします。」
校長先生が俺を呼ぶ声が聞こえた
ガラッ
体育館に入ってすぐ
「キャーーーーーーーーー!!!!」
うるさいな…
そう思いなが、俺は体育館に入り、壇上に上がった
俺は挨拶をした…だけなのに、また体育館がうるさくなった
俺は話し続けた
俺はそう言った
占い師は「相手の歳は16歳ですね」と言ったからだ
多くの女子が立った
俺は苦笑した
こんなに大勢の中から選ぶのかと思ったからだ
「かっこいい~~~!!」
「今、笑ったよね!!!」
「やばーーい!!」
笑っただけで女子は叫ぶ
コンサートだったら嬉しいけど日常だとなんかね…笑
女子生徒を一人一人見ようと思い、目をやると…
一人の女子に目がいった
その子はとても顔が整っていて、スタイルもいい
何やら、隣の子と話している
何故分かったかって?
隣の子に肘でつつかれていたからだ
その子を見ていても、一度も目が合わない
他の女子とは嫌でも目が合うのに…
気になって見ていると、次は指切りげんまんをしている
でも、俺はあの子と話してみたい
そう思った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!