先生と一緒に私は職員室に来ていた
そう言って渡してきたのは山積みのプリント
しかも、一組三枚の為、3×29=87
私は頭の中で素早く計算した
腕には87枚のプリント
先生には
「職員室だと場所がないから、図書室でやってくれ」
と言われた
図書室は職員室の隣にある
また、普段は誰も使用しない為、人が委員以外いない
しかし、今は流石に誰もいなくとても静かでプリント作業は捗った
閉じ終えたプリントを持って再び職員室に入る
私は先生の机の上にプリントを置いて職員室を出た
私は自分が付けている腕時計に目をやった
今の時間は13時…32分!?
お昼を食べ終えたのが12時40分位だったから、約1時間も作業をしていた事になる
私は急いで花にLINEした
ピコンッ
すぐに返信がきた
花の文章からだと、いい事があったみたい
私は廊下を早歩きで教室に向かった
教室に着くとすぐ
私は相槌を打って聞いていた
あの後、花が思い切って山田涼介に言ったらしい
私は微笑んだ
やだな…
アイドルと関わりを持ちたくないな…
でも、花の事を聞かれた時の為にも
花はニコニコして席に戻っていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。