山田涼介はそう言い、校長先生の元へと壇上を下りた
実際は、私もどうしたのか気になっている
周りの生徒も
「どうしたのかなー?」
などと言って、ザワついている
「えっ!?」
すると突然、校長先生の驚く声が体育館に響き渡った
「え?なになに!?」
「校長先生、どうしたのかな?」
一層ザワつく生徒
「皆さん、静かに待っていて下さい。立っている生徒は座って下さい。」
そう、先生のアナウンスが入った
~約5分後~
山田涼介…ではなく、校長先生が壇上に上がった
「えー、今、山田涼介さんと少しお話をさせて頂きました。今のところ、気になっている生徒がいるようです。」
校長先生はそう言い放った
周りの生徒は喜んでいる
「私かなー?」
「いや、私でしょー?すっごいアピールしたもん!」
そんな声もチラホラ聞こえる
花がそう言った
私は山田涼介の相手は花だと思う
わざと山田涼介の方を見てはいなかったが、こっちをじーっと見ていた
花は驚いている
そう言うと花は顔を赤くした
可愛い!と思った
花はガッツポーズをした
もちろん私も花に向けてのガッツポーズをした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!