第47話

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2021/03/02 09:01








あまりにも話が壮大すぎて、
私には想像もつかないくらい轟くんが辛い思いをしていたと知って、


私は呆然としてしまった。
爆豪勝己
…俺は、知らねぇからな

つんつん頭さんは、そう言い残して去ってしまった。



これからどうすればいいのか、

轟くんに、どんな顔をして会えばいいのか…

そんなことを考えていると、ふとリカバリーガールの声が蘇った。
リカバリーガール
『私情だよ』


轟くんが、炎を使わない理由…

さっき聞いた轟くんの家事情と重ねても、納得がいく。




だとしたら私は、轟くんに炎を見せてもらったあの日、傷つけていたのではないか。


そんな恐ろしい考えが、頭の中を横切った。


そんな時だった。
you🕊
you🕊
え…
『あなたは昼飯どこで食うんだ』
『まだ食ってねぇなら食堂案内する』



轟くんからメールが来た。
盗み聞きをしておいて、堂々と会うのには気が引けたけど、

それよりも今は轟くんの顔が見たくて。



『今食堂向かおうとしてたとこだよ』


そう送ると、すぐに返信が来た。



『また迷子になんだろ、
案内するから救護室で待ってろ』


you🕊
you🕊
もう…

相変わらずの子供扱いにムッとしたけれど、

いつも通りの対応の轟くんだということに、少しの安堵を覚えた。

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