第52話

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2,942
2021/03/04 10:11










そして




you🕊
you🕊
轟くん…!!


2回戦が始まり、轟くんと緑谷くんが、

戦っていた。



緑谷出久
……!!!!


音声は詳しく拾えないため、2人が何を話しているのかは分からない。
轟 焦凍
轟 焦凍
!!


でも
you🕊
you🕊
あっ…
you🕊
you🕊
轟くん、炎を…


緑谷くんが何かを言った直後、

心做しか轟くんの顔が晴れたように見えたのは

気のせいではないと思う。





そして、勝負はついた。


ボロボロの緑谷くんは気を失って場外に、

対して轟くんは場内で呼吸を荒らげながらも立っていた。


you🕊
you🕊
…リカバリーガール、運ばれてくる緑髪の人の様子、見てきてもいいですか
リカバリーガール
担架で運ばれてくるんだから心配はいらないよ?
you🕊
you🕊
それでも、心配なんです
リカバリーガール
…そうかい、なら行ってきな
you🕊
you🕊
はい



緑谷くんのことももちろん心配だけど、
本命は轟くんだ。

彼が今何を考え、どんな結論を出したのか、
知りたかった。




余計なお世話かもしれない。

でも私は、轟くんを放っておくことなんて出来ない。


リカバリーガールが私にしてくれたように、

寄り添い、話をしよう。


そしたらきっと、いつもの優しい轟くんに、

戻ってくれるはずだから。













you🕊
you🕊
_轟くん…!



ゆっくりと歩いているその背中に声をかける。


轟 焦凍
轟 焦凍
…あなた




そう言って振り向いた轟くんは、

記憶の中のどの轟くんよりも優しくて、




幼なじみのあの男の子によく似た目をしていた。

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