騎馬戦での負傷者は、障害物競走の時と比べると少ないと言えるだろう。
それでもこの部屋には、忙しさが充満していた。
学校で勉強したことが活きていることを実感した。
口々に発せられるお礼の言葉に誇らしさと気恥しさを感じながら、
私は次々と怪我を治していった。
正直、このお祭り騒ぎには興味があったので、
これは私にとって、とても嬉しい。
部屋を出て、まずは腹を満たそうと、私は軽い足取りで長い廊下を歩き出した。
お弁当などは、特に持ってきていない。
ランチラッシュの料理引換券を貰ったので、美味しいと有名な雄英の食堂で食べようかと思っていたのだ。
鼻歌交じりで歩いていた、その時だった。
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