第49話

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2021/03/03 06:19
その後、食堂でご飯を食べている時も、私たちは黙りこくったままだった。

元々口数の少ない轟くんは大して気にしてもいないことが、唯一の救いだった。


you🕊
you🕊
蕎麦、美味しい?
轟 焦凍
轟 焦凍
あぁ
you🕊
you🕊
そう


そしてまた沈黙。
傍から見たら、喧嘩中のように思われるだろうか。



二言三言の質疑応答を数分おきに繰り返すという、
少しばかり歪な食事を終え、

私たちは再び歩き出した。

you🕊
you🕊
そんなに心配しなくても、救護室までなら迷わず行けるよ?
轟 焦凍
轟 焦凍
…迷子になるかもしんねぇだろ
you🕊
you🕊
大丈夫なのに…轟くんは心配性なんだね
轟 焦凍
轟 焦凍


少しおちゃらけて言ってみても、轟くんは黙ったまま。

やっぱりどこか私の知る轟くんじゃない
目の前の轟くん。
それでも、
you🕊
you🕊
轟くん、
轟 焦凍
轟 焦凍
なんだ
you🕊
you🕊
轟くんは、轟くんだよね…?
轟 焦凍
轟 焦凍
轟 焦凍
轟 焦凍
俺は、俺だ
you🕊
you🕊
…そうだよね


いまいち私の質問の意図を理解していないようにも見える轟くん。




それでも
いつか必ず、

優しい轟くんに戻ってくれると、信じてるから。






you🕊
you🕊
ごめんね、変な事聞いて。
you🕊
you🕊
頑張ってね
轟 焦凍
轟 焦凍
あぁ


きっと轟くんは沢山沢山頑張ってるんだろうから。


轟くんとなんのしがらみもなく冗談が言い合えるようになるその時のために…

私も_
you🕊
you🕊
私も、頑張るからね轟くん

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