第31話

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3,289
2021/02/23 00:45
you🕊
you🕊
今日はありがとう、轟くん
轟 焦凍
轟 焦凍
いや、いい
轟 焦凍
轟 焦凍
お互い体育祭までもう時間は無い。
轟 焦凍
轟 焦凍
今度は雄英で会おう
you🕊
you🕊
うん、またね




私とカフェでくつろいでいた時と違って、少し轟くんの顔が焦っていたように見えたのは、気の所為だろうか。


you🕊
you🕊
…それより私は私のやることがあるんだった
体育祭まであと少し。
覚えなくてはならないことが、山ほどある。
you🕊
you🕊
今は、自分のことだけに集中しよう。
いちごパフェを食べたからか、今の私は気分がいいのだ。
you🕊
you🕊
帰って勉強勉強…!






学校、

課題、

自主勉、

個性のコントロールの特訓、
学校、

課題、

自主勉、

個性のコントロールの特訓……




そうして時はあっという間に過ぎて行き、

遂に体育祭は明日にまで迫っていた。
その間カフェには行っておらず、轟くんもまた、特訓に明け暮れていたようだった。



お互いが良い結果を残せるように必死なのを知っているから、連絡も控えている。
you🕊
you🕊
…でもちょっとだけ、寂しいな
当たり前に毎日顔を合わせていた轟くんと会えない日が続くと、やはり寂しくなるものだ。

でも轟くんの邪魔にだけはなりたくないので、散々迷った末に、1文だけメールを送ることにした。



『明日、頑張ろうね。』



その日のうちにはメールは返ってこなくて、
返信を見たのは当日になった。



『おう』




たった2文字だけだったけど、私には充分で。

you🕊
you🕊
……よし


頑張るぞって、思える2文字だった。

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