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第1話

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3,002
2021/03/02 07:53
爆豪勝己
おい…!!
you🕊
you🕊
へ?
目の前にいたのはつんつん頭の雄英生だった。

小声で訴えかけられたかと思うと、腕を引っ張られ、気がつくと壁に隠されていた。
you🕊
you🕊
な_
爆豪勝己
静かにしろ
you🕊
you🕊
は、はい…?
轟 焦凍
轟 焦凍
_個性婚、知ってるよな
you🕊
you🕊
…!!!
知らない人にいきなり話しかけられたことも驚いたが、それよりも轟くんの声がしたことに驚いた。

何やら緑髪の男の子と話をしている。

確か、障害物競走1位の人だ。
─緑谷くん、だっけか。

you🕊
you🕊
と、どろきく…
爆豪勝己
お前、半分野郎のこと知ってんのか
you🕊
you🕊
え、あ、まぁ…
爆豪勝己
どういう関係かは知らねぇが、違う道使え
爆豪勝己
取り込み中だ。
you🕊
you🕊
え、あ…


きっと、轟くん以外の人が取り込み中だったのなら、大人しく従っただろう。
けど……
爆豪勝己
おい、聞いてんのか
爆豪勝己
とっとと違う道使って_
you🕊
you🕊
嫌です
爆豪勝己
は?
you🕊
you🕊
私、ここに残ります
爆豪勝己
おまっ…
私が一見大人しそうな人間に見えたのだろう。
反論されると思っていなかったのか、目の前のつんつん頭さんは黙ってしまった。

爆豪勝己
盗み聞きするつもりかよ、
爆豪勝己
見かけによらず肝座ってんじゃねぇか
you🕊
you🕊
静かにしてください、聞こえないです
爆豪勝己
てめぇっ…!
you🕊
you🕊
静かに…!
隣でどれだけ目を釣りあげているかも知らず、私はつんつん頭さんを黙らせる。
轟 焦凍
轟 焦凍
記憶の中の母はいつも泣いている
爆豪勝己
……後で覚悟しとけよ
you🕊
you🕊
…考えておきます



轟くんが話し始めたと同時に、つんつん頭さんは私に突っかかるのをやめた。
宣戦布告をされたような気がしたけれど、この際はそんなことどうだっていい。




私は、盗み聞きだろうとなんだろうと、
この話を聞かなければならない気がした。

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