第35話

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2021/02/24 14:29
リカバリーガール
まぁ、序盤は特にやることも無いから、ゆっくりしていなさいな
you🕊
you🕊
はい、ありがとうございます

一通りどこに何があるかの説明を受けた後、

私のために用意してくれたのであろう椅子に腰掛ける。

開会式が始まり、選手入場の様子がテレビに映る。
その間もずっとそわそわしている私に、リカバリーガールはこう言った。
リカバリーガール
誰か、知り合いでもいるのかい?
you🕊
you🕊
え、?どうして…
リカバリーガール
それだけそわそわしていたら、誰にでも分かるさね
you🕊
you🕊
すみません、実習中なのに…
リカバリーガール
いいのいいの、どうせ誰も患者はいないんだからさ
リカバリーガール
で、誰なんだい?
you🕊
you🕊
えっと、
画面に轟くんがいないか探していると、ちょうどパッとカメラが切り替わり、轟くんが映し出された。
you🕊
you🕊
あ、この人です
you🕊
you🕊
紅白頭の
リカバリーガール
この子、、
you🕊
you🕊
知ってるんですか
リカバリーガール
確か、注目の1年生だって取り上げられていた子だよ
you🕊
you🕊
注目…されてるんだ、
you🕊
you🕊
ふふ、流石轟くんだな
リカバリーガール
青春だねぇ…
you🕊
you🕊
え?
リカバリーガール
こっちの話さ。
リカバリーガール
どうせ暇なんだ、雑談にでも付き合ってくれないかね?
you🕊
you🕊
…!
you🕊
you🕊
もちろんです…!



リカバリーガールは聞き上手だった。
話していて楽しくて、緊張も徐々に解けていく。

リカバリーガール
それであなたちゃん、何が起こったんだい?
you🕊
you🕊
それは_


私のことはあなたちゃんと呼んでくれた。
癒城の名前は嫌いなままだったから、嬉しかった。

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