私の家も実は誰もいない。私以外。
だから、私も怖くなってきた。
いつもなら美優は
私の家に遊びに来る時も、ものすっごく遠慮しまくる。
だけど、しないって事は、、、
本気で怯えてるんだろう。
……がちゃがちゃっ‼️
ドアノブが乱暴にひねられる。
そうっと開く。
美優が急いで中に入り
ドアの鍵もチェーンも全部閉めた。
私も聞いた。
そうっとドアを開けた時に
子供が走っているような
トットットッという音を。
美優は急いでいろんな部屋の窓の鍵を掛けて
カーテンを閉めた。
……トントントン。
ピンポーン……
美優と私は青ざめた。
きたんだ…
そのとたん、美優が私の手を引っ張り二階へ上がった。
そして二人で押入れの沢山の布団の中に入って隠れた。
…ダンダンダンっっっっっ!!!!!
ガチャっ!
え?なんで?
ドアが開いたのだ。
キーッ
リビングの引き戸が開く音。
助けてっっっ!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。