第10話

意外と優しめな小芭内
4,214
2020/08/31 22:19
栗花落カナヲ
あなた、大丈夫だった…?
あなた

大丈夫!心配かけてごめんね、

栗花落カナヲ
う、ううん!
ガラッ
冨岡義勇
東雲、今日の放課後生徒指導室。
あなた

だるっ、りょうかーい

.

.

.
冨岡義勇
どうしてあんなのに絡まれた
あなた

昨日友達がやられてて、それを止めたわけ。そしたら、今日お礼参りに来られたの

冨岡義勇
昨日は誰がやられてたんだ?
あなた

それはー…言っちゃダメくない?

冨岡義勇
まあいいか、反省文書いて明日持ってくること。
あなた

はーい

生徒指導室から出て、反省文を振り回しながら歩いているとおばないに会った。
伊黒小芭内
はぁー…
あなた

あ、ため息ついたっしょなんで?なんで?

伊黒小芭内
通常運転で何より
あなた

うん、元気!!

あなた

てかさおばないー?

伊黒小芭内
なんだ
あなた

ちょっとこの前みたいに理科準備室でお話聞いてほしいんだけど、今暇?

伊黒小芭内
…いいだろう。
あなた

やった!

.

.

.
『理科準備室にて』
伊黒小芭内
どうした、何かあったか?
おばないが冷蔵庫から桜餅を出してきて、1個私にくれた。
あなた

あのさー、なんか、私前世で人殺しだったのかも。

伊黒小芭内
…!!
何か、思い出したのか?
あなた

なんかね、私が刀でなんかの首を切るシーンがこう、流れ込んできた、感じ?

伊黒小芭内
そうか、
あなた

この話聞いて、バカにしないんだね。よかったよ安心。

伊黒小芭内
バカにするわけないだろう。
あなた

いや、しそう。そんな非科学的なことありえない!とか言って信じなさそう((笑

伊黒小芭内
じゃあどうして、俺に話したんだ?
あなた

うーん、なんとなく、前世で人殺してそうだったから!

てへっと言って笑うと、鬼みたいな顔してちょっと怒ってた!


ごめんおばない!直感でそう感じちゃったのさ!
伊黒小芭内
はあー…まああながち間違いではないから否定できんがな。
あなた

もしかして、前世の記憶あるの?!聞きたい!

伊黒小芭内
不死川の許可が出たらいつか話してやる
あなた

なんで不死川センセ?

伊黒小芭内
…さあな
あなた

意地悪ー!!

そして、そのまま理科準備室で宿題してたらいつの間にか寝てた私。


勉強してるからとそっとしていたおばないも、寝てたと知った時はびっくりしたらしい。
起きたときは6時まであと10分というところだった。
あなた

どうしよう、!!家まで歩くと30分かかるし、門限遅れたら殺されるし…

今世でもあのおばに苦労させられているのかと気づいたおばないは、白衣を脱いで椅子にかけた。
伊黒小芭内
東雲、
あなた

なに、?!

伊黒小芭内
すぐ準備して行くから、黒の車の鍵開けて乗って待ってろ。
あなた

送ってくれるの?!

伊黒小芭内
ああ
あなた

やった神ありがとう!!

駐車場に走って行くと、黒の車が1台止めてあった。
一応ナンバーを確認する。
あなた

確か601だったはず…

ナンバーがきちんと601であると確認した後、鍵を開けて車に乗り込むと、桜のような甘いにおいがした。
車間違えたかなと心配になったが、すぐにおばないが乗ってきたので安心する。
伊黒小芭内
家はどっちだ
あなた

あっちあっち!

そして、6時ぎりぎりではあったが、なんとか家に帰り着くことができた。
あなた

ほんとにありがとうございました!!

伊黒小芭内
気にするな
そう言うと、タタタッと家の中へ走って行ったのだった。

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