前の話
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花床病(はなとこびょう)
ある日突然発病する。40億人に1人、
歩いたところに花が咲く(コンクリートなどは除くが)、最初はシロツメクサのような小さな花から少しずつ大きな花になっていく。(バラなど)自然に生えてきた花とは色が違う、基本的に水色から黄緑のグラデーションの花が咲く。その花はどんな病も治すが、花床病と涙花病は治らない、花床病の患者は必ず25歳に死ぬ。涙花病の患者と恋が成熟する(キスする)とその場に大きな桜を咲かせ、死ぬ。涙花病と恋が成熟したのは過去に3例。
涙花病(るいかびょう)
こちらは生まれつき、名前の通り涙の代わりに花がこぼれ落ちる。こちらも40億人に1人。20歳までに花床病の人と恋が成熟(キス)しなければ死ぬ。死ぬ直前、吐き気があり、花びらを大量に吐き出す。最後に花丸ごと吐き出す。吐き出した花はその人の人生を表しているとか何とか。助かった例は3例。
どちらも江戸時代から発病が確認されている
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!