軽い足取りで家に帰る
ガチャあなた[ただいま……!]
シーン…………
あなた[誰かいるわけないよね……]
私の両親は小さい頃に離婚して私はお父さんに引き取られたからお母さんはいない。だけどそんなとお父さんは今では家にいるなんてことはない。多分知らない女の人のところにいるんだと思う…。お金だけは机の上に置いてあるから全く困らない
あ!!!暗いのは辞めて楽しいこと考えないと!ユンギに会えるんだもん!
えっと……メイクは薄い方がいいかな?洋服は大人っぽいほうがいいかな?
んーーーーー!!わかんない!こうなったらユジンに電話しないと!ユジンは私の大好きな友達!ユジンは小さい頃から仲良がいいから私の家庭環境も知ってるんだ!
プルルルルル
ユジン[ヨボセヨ]
あなた[ユージーンー。助けて!]
ユジン[え。なに]
あなた[メイクも服もわかんない!どうしよう!嫌われたくないよ!!!]
ユジン[いやいや。落ち着きなよ。とりあえずいつなの?サイン会]
あなた[3週間後]
ユジン[え、まだ時間あるじゃん。てっきり今週かと思ったわ]
あなた[いや!何言ってんの!3週間なんて推し拝んでたらあっという間だよ?!タリョラ3回見たら会うんだよ?!!ねぇ!ユジン!どうしよう!!!!]
ユジン[わかったから。とりあえず週末買い物行く?]
あなた[行くいく行く!ユジン様だーーいすき!]
ユジン[はいはい。もう切るよ?またあしたね]
あなた[はーい!おやすみ]
あー!良かった!ユジンは凄くオシャレだから買い物行くと凄く参考になるんだ!!
とりあえず週末まではバイトもして推しも拝まなきゃ!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!