第4話

その時は、やって来た。chapter3
96
2019/07/05 12:02
コンコン











コンコン



















そんな音がドアから聞こえる。















鬼崎 蒼(子)
鬼崎 蒼(子)
…誰…?パパ…?
わっちは、重大なミスを犯しておった。













守らねばならぬ約束を破いておったことを…



















鬼崎 蒼(子)
鬼崎 蒼(子)
…は、はい…





わっちは恐る恐る、戸を開けてしまったのだ。












家族だと勘違いしておった。
人間1
人間1
じっと睨まれるわっちは、ただ恐ろしくて仕方なかった。














そこに居たのは、村の住民を殺した、






















人間だった。













人間1
人間1
怖がるな。おまえは…鬼崎 蒼、だな?
鬼崎 蒼(子)
鬼崎 蒼(子)
…。
声が出せず、頷く。
人間1
人間1
気の毒だな。お前たち鬼は、俺たち人間に殺される運命にあるのだから。
鬼崎 蒼(子)
鬼崎 蒼(子)
あたしたちの何がわかるの…?無差別に殺しておいて、何が運命なのよ!!
人間1
人間1
黙れ。今からお前を、家族の元へ連れてこいと、司令を出された。
威嚇するわっちを見て、呆れている人間。












人間1
人間1
家族に会いたくはないのか。
鬼崎 蒼(子)
鬼崎 蒼(子)
どうせあたしも道連れにするくせに…

人間は信じられない。
人間1
人間1
家族に会う絶好のチャンスを逃すのか?
鬼崎 蒼(子)
鬼崎 蒼(子)
…本当に、殺さない?
人間1
人間1
…ああ。
鬼崎 蒼(子)
鬼崎 蒼(子)
…なら、着いていく。
人間1
人間1
やっとか。こっちだ、着いてこい。
そう言って、人間と共に、わっちが連れられた場所は















































処刑所。

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