教えてもらった番号に電話をかける
?「………、もしもし?」
「あっすみません、中野あなたと申します」
?「あっ中野さん!初めまして!黒野と申します!」
黒野「この前雑誌を見させていただいて、素敵な方だなと思い、お声掛けさせていただきました!」
「ありがとうございます」
黒野「早速ですが、今日の夕方4時ごろお会いできませんか?」
「はい、大丈夫です」
黒野「ありがとうございます!では夕方4時に駅前のカフェでお待ちしております!」
「わかりました。よろしくお願い致します」
黒野「はい!では失礼致します!」
相手の方はとても元気の良い女性の方だった
スマホを置くと彼が声をかける
大介「俺にまで声聞こえてきたよ笑」
「ほんと?すっごい元気な方だったよ」
大介「うんうん、伝わった」
大介「……寂しいな」
「私もだよ?」
「でも、すぐ追いつくから!」
大介「じゃあ俺らは追いつかれないようにしないとね!」
「それじゃいつまで経っても会えないよ?」
大介「あ、そっか笑笑」
と2人で笑い合い
大介「…目、温めようか」
「うん」
と2人で目の腫れを治し始めた
20分ほどして
「大介?」
大介「ん?」
「そろそろいいんじゃ?」
大介「そうだね」
2人でタオルを外す
大介「…うん、腫れ治ったね」
「大介もね」
大介「うん、よかった!」
大介「………じゃ、また」
「うん、また」
と彼は出て行った
これからずっと彼らに会えない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。