第13話

おはぎって…美味しいよね
232
2020/08/03 11:52
不死川
不死川
…玄弥ァ…なんで…
ザッ
不死川
不死川
…!
あなた

…|ω・)チラ

不死川
不死川
…お前か
不死川
不死川
何の用だァ
スッ
あなた

これ…あげる…

不死川
不死川
不死川
不死川
( ゚д゚)ハッ!
不死川
不死川
(「おはぎ」…)
不死川
不死川
これ…なんで…
あなた

…?貴方は「これ」が好きって聞いたから…作ってきた…

不死川
不死川
誰から聞いた…
あなた

…冨岡さん

不死川
不死川
チッ…
あなた

不死川
不死川
あなた

不死川
不死川
…茶でも用意するぜ…座っとけ…
あなた

うん…

__________________________________________________
不死川
不死川
おらよォ…
あなた

ありがとう…

不死川
不死川
( ‘ч’ )ŧ‹”…
不死川
不死川
うま…
不死川
不死川
(…ハッ俺は一体何を…!?)
不死川
不死川
(他人の作った物不用心に食って挙句に「美味い」なんて…)
不死川
不死川
(ハァ…今日は疲れてんだな…)
不死川
不死川
(食い終わったらさっさと帰らせて少し休むか…)
あなた

…良かった

不死川
不死川
は?
あなた

しばらく料理なんてしてなかったから…

不死川
不死川
鬼殺隊に入る前に家族とかに作ってなかったのか?
あなた

…お父さんは…育手…

不死川
不死川
母ちゃんは?
あなた

…お母さんは…知らない…

あなた

お父さんは…厳しかったから…何も作ってもらったことも無いし、作ったことも無い…

か細い声で、その少女は言った
家族からの愛情を貰ったことがないと
家族で離れ離れになった俺でも
前までは、家族から愛情を貰えていた
でもその少女は
父からはただの金を稼ぐ道具としてしか見てもらえず
母の顔は覚えていないと言う
その小さく華奢な体で、どれほどの苦痛と戦っただろうか
その背中で、どれほどの悪口を浴びただろうか
ただ必死に毎日を生きていただけなのに
どうしてそんな事まで言われなければならないのだろうか



























不死川
不死川
なァ…あなた…
願わくば

























あなた

ん?


























この子の人生が





























不死川
不死川
おはぎって…うめぇよな
あなた

…うんっ
















良いものとなるよう祈ることとする

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