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さとみsaid
結局俺たちは、それぞれ追い込まれ
1つの部屋の中心に集められてしまった
正直、ここから勝つのは厳しい。
俺は、弾が切れるのは時間の問題だし
ころんは、念術を使いすぎて満身創痍状態。
いつ倒れてもおかしくはない。
るぅとは、何とか傷は少ないが短剣が
今持っている2本と、ショルダーに1本。
持ってるうちの1本は、刃がダメになりかけている
莉犬は、多分もう全くダメだ。
能力の使いすぎと、何かしらのダメージを
受けたらしい。自分で立ってることすら奇跡だ
ジェルは、2本あるうちの日本刀は
1本ポッキリと折れてしまっている。
1人で戦ってた分、体力の消耗も激しい
パンパンパン!
やばい。そろそろみんな、限界だ。
やばい。どうすれば…!
このままでは、全滅…。
どこからか、風が吹いてくる
なんだろ。どこか、懐かしいような…
暖かいような…
花…?
宙を見上げると、無数の白い花が舞っている
これは、まさかッ!Rose!?
気がつけば、敵と俺たちの間に1人の少女。
……ん?何語だ?英語ではない。
そう、俺たちに呟いた
誰だ?助けてくれるのか?
花ってことは、Roseの仲間か?
とにかく、今のうちだ。
俺は、ころんを。るぅとは莉犬を抱え
一目散に逃げる。
不思議なことに、疲れているのに
風のように早く走れた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!