さとみsaid
今日は、なーくんの命日。
でも、変わらず学校に行く。
それが、亡きなーくんの願いだから。
心の中では、悲しい。
それでも、いつも通り過ごさなきゃッ。
いつも元気なころんも、
バカ言ってるジェルも、
にこにこしながら怒ってくるるぅとも、
ツッコミの莉犬も、
元気がなかった。
そういえば、あなたの下の名前
今日、休みだったな。
まぐれなのか?
学校が終わり、シェアハウスに向かう
どうやら、俺が最後だったらしい
着いた。
ちょうど、なーくんの墓参りに来た人らしき人が
通り過ぎて行った。
黒いシャツに、黒いフード
顔は見れなかったが、多分女。
なーくんの墓に、女?
まさかッ、Roseッ!?
直ぐに振り返ったが、もう居なかった。
ふと、なーくんに買ったピン留めを思い出す
ピン留めをもらった方の女か?
まぁ、ピン留めあげた相手が女とも限らないか
なーくんに手を合わせて、家に帰った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!