第9話

わるい子
2,626
2018/09/16 10:34
『ん 、眩し …… 』


隣には可愛らしい寝顔を向ける紫耀 。


ああ 、やってしまった 。


私と紫耀は 、一線を越えたんだ 。


紫「あなた ……… おはよ」


『おはよう 、紫耀』


それとなく平常を装って 、優しく微笑む 。


紫「 …… ねえ 、このネックレスなに ?」


『あ 、それはっ …… !!』


紫「へえ 、あの彼氏から貰ったものなんだ」


紫耀は廉から貰った私のネックレスを掴んで 、


ブチッ


壊した 。


『っ 、!!』


紫「こんなのいらない 。あなた 、俺を見てよ」


『紫耀 …… 』


許せない 。


なんで 、廉がくれたのに 。


私が変わってしまったのは 、この日からかな 。









『紫耀 !』


紫「なに ?」


『一緒に帰ろ ?』


紫「うん !」


行きも帰りも紫耀と一緒で 。





紫「あなた 、手繋ご」


『いいよ』


いつの間にか手を繋ぐようになって 。





"あなた"


"どうしたん ?"


"既読スルーせんといて"


"なあ"


『 ……… 』


廉のLINEもスルーするようになって 。





紫「あなた 、好き」


『私もっ ……… 』





ねえ 、廉 。


廉は 、こんな私を愛してくれる ?









『はあ ……… 』


チェーンが千切れ 、使えなくなったネックレスを見て溜息をつく 。


『廉 、廉 、れんっ 、』


目から溢れてくる涙は止まることを知らない 。


『いなくならないで 、一人にしないでっ 、』


もう無理だ 。


紫耀じゃ私を満たしてくれない 。


ううん 、廉じゃないとだめなの 。


私は勢いよく家を飛び出した 。









トントンッ


廉の部屋のドアを叩いて 、廉が出てくるのを待つ 。


『ねえ廉 、いるの ?ねえ 、』


何度ノックしても返事はない 。


『っ 、廉 ……… 』


廉の部屋の前で座り 、涙を流した 。









『 ………… ん 、』


あれ 、私 。


廉のドアの前で泣いて 、そのまま寝ちゃって 。


ここは 、廉の部屋の前 …… じゃない ?


周りを見渡すと 、白と黒で統一された大人っぽい落ち着いた部屋 。


ここは 、私の部屋じゃない 。


『もしかして 、』


すると 、カチャッと音をたてて扉が開き 、入ってきたのは 。


『 ……… 廉』


「あなた 、大丈夫 ?」


心配そうな顔をした廉だった 。

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