第4話

わるい子
2,808
2018/09/05 10:07
「てか 、なんで子ども扱いされるのいやなん ?」


『廉と 、対等でいたい』


「え ?」


『できるなら 、廉と同い年がよかった 。そしたら 、そしたらさ 、こんな風にする必要もないんだよ ?』


「 ………… 」


『だから 、早く大人になりたいの』


「 ……………… べつに 、大人にならんでもええ」


『廉 、?』


「もしあなたが俺と同い年やったら 、俺らは会えてなかったかもしれへんやろ ?」


『そう 、だけどっ』


「今は生徒と先生 、これは変えられへん
だけどあと1年 、あと1年だけ我慢すればええんや」


『 ………… わかった』


「それに」


廉は口角をあげて 、


「あと1年で結婚できるんやで ?笑」


私の耳元でそう囁いた 。


『っ 、///』


ニヤリと笑った廉は 、本当に狡いと思う 。





「ほら 、ついたで」


『わあ !きれ〜〜 !!』


「気に入った ?」


『うん !』


廉が連れてきてくれたのは 、ある公園 。


その公園の周りは灯りがほぼなくて 、星空がよく見える 。


「なああなた」


『なに ?』


「好き」


『もう 、急にどうしたの ?』


「好きやから好きって言っただけやし」


……… 素直じゃないんだから 。


『私も 、好き』


廉の手をそっと握ると 、廉は少し驚いた顔して 。


でも 、また笑った 。


「あなた 、これからもずっと一緒におろうな ?」


『ふふ 、当たり前じゃん』









「今日泊まってく ?」


『泊まる 。お母さん帰って来ないし』


「へえ〜あなたん家も大変やな」


『しょうがないよ 、お父さんが死んじゃったんだもん』


「そりゃ大事な人がいなくなったらそうなるよな」


『ねえ 、廉はいなくならない ?』


「何言ってるん 、いなくなるわけないやろ」


『だ 、よね』


よかった 、と息をつく 。


これ以上大事な人がいなくなったら 、私はもう生きていけないかもしれないから 。


「 ………… 」


すると腕を引っ張られ 、廉の胸の中に収まった 。


『れ 、廉 ?』


「大丈夫やで 、俺は離れへんから」


『 ……… ありがと』


お願いだから 、ずっと隣にいてね 。

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