第2話

いい子
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2018/09/02 22:53
先生はいつも私を呼ぶ 。


そして 、癖のある言葉でこう言うの 。


「上田 、これ頼んだで」


『わかりました』





染めたこともない黒髪に 、ノーメイク 。


スカートはもちろん膝下 。


全てが優等生に見える私 。


そんな私の唯一悪い部分 。


それは 、理科室に行けば分かるはず 。





ガラリと音をたてて開いた扉の先 。


そこには眼鏡をかけて熱心に本を読んでる先生の姿 。


『先生 、』


「あ 、上田 。ありがと」


私からプリントをもらう ……… と見せかけて先生は私の手を引っ張った 。


『わっ』


気づけば先生の腕の中 。


『ちょっと 、ばれたらどうするの』


「大丈夫やって 。誰も気づかんよ」


そう言って先生は私に口づけした 。


『先生 、学校ではだめだって』


「先生やない 。廉って呼んで」


『廉』


「よくできました 。あなたはいい子やな」


『 ……… 子ども扱いしないで』


私が拗ねたふりをすると 、はは 、と笑う廉 。


「ごめんな 、あなたが子ども扱いされるの嫌いなん忘れてたわ 笑」


『いじわる』


「ごめんごめん 、」


あとでデートしたるから許して ?


なんて 、可愛い顔で言ってくる廉は確信犯だ 。









廉は23歳で 、もちろん大学も卒業済み 。


お酒も煙草もできる 。


それに比べて私は現役の高校2年生 。


できるものといえばバイトだけ 。


そんな私とれ …… 先生の関係 。


バカじゃない人は分かるはず 。


あなたも分かるでしょ ?


私と先生の関係は 、


禁断の恋 。

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