第6話

わるい子
2,431
2018/09/11 11:08
(( あなたside ))


『ん …… 』


カーテンの隙間から漏れる朝日で目を覚ました 。


廉は ……… 私を抱き枕みたいにガッチリホールドしてる 。


これじゃ起きれないじゃん 。


『れ〜ん 、起きて』


ほっぺを抓ってみたり 、おでこにデコピンをしてみるけど 、効果ナシ 。


もう 、しょうがない 。


『廉 、』


廉の唇に軽くキスを落とした 。


「 ……… ん 、?」


『廉 、おはよう』


「ああ 、はよ 。…… てか 、キスした ?」


『まあした 、かな ?廉が起きないから』


「チッ 、(グイッ」


『れ 、廉 、怒ってる …… ?』


「 ……… 当たり前やろ 。朝のキスはいつも俺がするって決めとんのに」


『え ?』


チュッ 、と音をたてて重なる唇 。


『っ ………… ///』


恥ずかしがる私を見て 、廉は自慢げに笑った 。









「なあ今日は休みやし 、一緒におらへん ?」


『いいけど 、』


「よっしゃ」


小さくガッツポーズをした廉は 、さっそく私を抱きしめた 。


『ちょ 、、』


「好きやで 、めっちゃ好き」


『 ……… 私も』


「続きは ?」


『え ?』


「その続き 、ちゃんと言わんとわからんで ?」


『っ ……… 』


いじわる 。


あほ 、ばか 。


分かってるくせに 、なんでそんなこと聞くのよ 。


『 ……… 好きだよ 、私も』


「ふふ 、いい子にはこれあげるで」


廉の手によって 、スッと私の首に巻きついたもの 。


それは 、


『ネックレス …… ?』


「前ほしいって言ってたから」


『ありがとう 、大切にするね』


きらりと星型のパーツが光るネックレスは 。


この先の私たちの未来を揺るがすものになった 。

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