第25話

追憶
149
2024/03/09 04:00
太宰治side

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愛嬌なんて感じさせない、凛とした顔。




初めは其れが腹立たしかった。

まるで自殺を望む私を哀れんでいるかのようだったから。
あなた
太宰幹部、なんの御用でしょうか…


連日に続いた大仕事に疲れたらしく、あなたの下の名前は今にも倒れてしまいそうだった。



でもそんなの知らない。
太宰幹部
太宰幹部
着いてきて。幹部命令。
あなた
御意、


私が彼女を連れて向かったのはある堤防


水面に映る夕日にあなたの下の名前は見蕩れていたけれど、あれの何が佳いのかはさっぱり判らない。




おどおどと辺りを見回すあなたの下の名前を、
あなた
えッ、…



海の中へ突き落とした。




そして私も続いて飛び込む。


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あなたの下の名前が泳げないのは想定内。


水中で酸素を求め藻掻く彼女の横顔は絶景だった。



あなたの下の名前に抱きついて、手を強引に繋いだ。


此の儘2人とも死んで仕舞えば、見事な心中の出来上がりってわけだ。






あなた
あ"ッ…






もう息が続かないらしくあなたの下の名前は静かに海底に沈んでいった。


勿論、私も抱きついている為共に沈んでいく。




嗚呼、やっと死ねる。

最高な死に様だったよ。あなたの下の名前。




最期に一つだけ、こんな事をした理由を云うとしたら




あなたの下の名前の最期の人間になりたいから。


とでも云おうか。


…否、



それもあるが、







私達は運命共同体になるのだよ。


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恍惚とした感情に満たされた私は気づけなかった。


付近に部下が居た事に。





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急展開過ぎますよねすみません


簡潔に言うと、「黒太宰があなたの下の名前ちゃんと無理心中しようとするけど…??」って感じです




新作についてですが、近日公開することにさせて頂きますねー、!

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