第31話

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2024/03/19 15:23
太宰治
太宰治
はぁい…おや、あなたの下の名前ではないか~!



陽気な笑顔で私を出迎えた太宰さん。



其れ也に遅い時間なのに、全然起きていた事は幸い。



あなた
ほんとにお願いなんだけどさ
 
あなた
終電逃したから泊まらせて








沈黙が流れる


当の太宰さんは、きょとん…とした顔。

だめかも。



太宰治
太宰治
勿論平気だよ!さあ上がり給え~!!


ぱあっとあどけない笑顔を浮かべると私を半ば強引に部屋に押し込んだ。



よしゃ。




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太宰治
太宰治
ふふ~ん
あなた
あ、はい、これ


事前にコンビニで買っていた蟹缶と、味の素、酒を手渡した。


味の素は兎も角、酒はかなり高かったんだからね



太宰治
太宰治
お~っ!!
目をきらきらと輝かせて此方を嬉しそうに見る太宰さんは、以前と打って変わって、

本当に子供らしい


否、寧ろこっちの方が佳いな。



あなた
乾杯、
太宰治
太宰治
かんぱ~い!
どれ、地味に高かった蟹缶食べてやろう



あなた




太宰治
太宰治
…ふふ、
あなた
…固、開けてよ


缶が固いのか、私が弱いのか知らないけれど

太宰さんに手渡して、開けてもらうことにした



太宰さんは蟹缶を手に取ってから、

数秒何かを考えるように俯いた
太宰治
太宰治
…えぇ~、人にお願いする時はなんて云うのかなあ~?
あなた
え、
 
あなた
太宰治
太宰治
お願い、治ぅ~?
あなた
お、おねが、
 
あなた
お願いっ、…治…~~っ!!
太宰治
太宰治
ふふっ、仕方がないねえ。可愛いんだから。
うざいああああああ(ヤケ
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