第10話

事件。
202
2018/05/17 07:39
新川 世良
龍騎、お前ら………!!
世良はみおちゃんをかばうように立った。

ーーチクッ

胸の奥が、少しだけ苦しくなった。
ーやだ、なに考えてるんだろう。

こんなことを思う自分が嫌い。
久保田 龍騎
今日は新はいねーんだなぁ。
一人で何ができる?
後ろにまた知らねぇ女がいるしよ。
新川 世良
っち……!
涼野 歌恋
世良……っ
私は心配そうに世良をみた。
世良は悔しそうに睨みつけている。
久保田 龍騎
誰から片付けよっかなぁ………!
龍騎がそう言うとともに、仲間がニヤリと笑った。

怖い………!!

すると、龍騎は、私を見た。
久保田 龍騎
まずはお前だ!!!
ダッ、とこっちに向かってバットを片手に襲ってきた。

どうしよう…………!!!!
私は腰がすくんで動けなくなった。
新川 世良
歌恋ぉぉー!!
涼野 歌恋
やめてっ!!!
バットが頭に当たる音。

そして、地面に崩れ落ちたーー………………。




















それは、みおちゃんだった。
涼野 歌恋
みおちゃんっ!!!???
新川 世良
おい!!!
あのとき、みおちゃんは私をかばってーーーーー。




私は、アタマが真っ白になった。声が遠のいていく。






みおちゃんはそのまま、病院に運ばれた。

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