第12話

告白。
203
2018/05/18 05:21
私達は今、公園にいる。

救急車が来たが、乗せてもらえなかった。

結局龍騎達も逃げたし…。



私は、涙をこらえるのが必死だった。
涼野 歌恋
世良…。
新川 世良
ん…?
ポロッ


私の目から、とめどなく涙があふれてきた。
新川 世良
っ歌恋!?
世良は私をベンチに座らせ、その隣に座った。
涼野 歌恋
もう……いなくなりたいっ…。
新川 世良
っなんでーー!!
そんなの……分かってるはずでしょ。

私がいたらーー……。
涼野 歌恋
私がいたら、みおちゃんが不幸になる!
それに………みおちゃんは!!

ーーーーーー世良が好きなんだよ!!
世良が息を呑む声が聞こえた。

気づいてないなんて、鈍感じゃない。

でも、私だって………。
涼野 歌恋
それでも……私も…

ーーーーーー世良を好きになっちゃったのに……ーー。
言ってから、頬が赤くなるのを感じた。

っバカ、なんで言っちゃうの……!! 

世良は顔を赤く染めてこっちを見た。



私は流れてる涙をすっと拭いた。
涼野 歌恋
世良…。
みおちゃんのとこ、行ってあげて。
新川 世良
っ!なんでだよ!
涼野 歌恋
みおちゃんには……世良しかいないの!!
私は、震える声で言った。

世良は言葉をつまらせている。
新川 世良
っ………オレの気持ち、知らないくせにーー
世良は、ボソッと言った。

なんて言ったのー?
私は聞き取れなかった。
涼野 歌恋
世良……さよなら。
好きだよ。
私はいい捨て、走って逃げた。

新川 世良
歌恋!!
なんかベタなシチュエーションみたい。

でも、私はそれでも辛くてその場をさった。






その後、世良がつぶやいた言葉を、私は知らない。


















新川 世良
オレだって………
歌恋が、好きなんだよ。

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