葉月って、誰なんだろう。
友達?それとも…彼女?
ーーそんなの嫌だ!!
ふと、後ろから走ってくる足音が聞こえた。
ドシンッ
新が突っ込んできた。
な、何!?
みお、ってもしかして、あのおとなしい女の子のこと?
新とも知り合い…?
私は、新の顔が赤くなっていることにきづいた。
びっくりした。
よく考えれば、あの子も髪の毛はロングで、前髪は横の方をピンで止めていた。背丈も同じくらいだし、違うのは髪の色が黒か茶色かってことくらいだ。
新は恥ずかしそうにうつむいた。
もしかして、新は……
みおちゃんのことが、好きなの?
そこへ、またみおちゃんが来た。
新は優しそうな笑顔で微笑み、走っていった。
今、みおちゃんと二人きりだ………………。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。