第28話

小6。
211
2018/05/22 12:14
涼野 歌恋
……いつから。
新川 世良
え?
涼野 歌恋
いつから、その、好きだったの?
私は目をそらしてつぶやいた。

世良は、うーんとうなった。





新川 世良
……小6かな。
私は驚いた。

…そんな前からだったの!?
新川 世良
お前が転校するって聞いて、凄く寂しかった。
その瞬間気づいたよ。
世良は顔を赤くして言った。
私は、ふふっと微笑んだ。



小6のころから、両思いだったなんて。

私は嬉しくなった。
涼野 歌恋
…私も、小6からずっと好きだったの。
世良は、私の手にそっと触れた。



世良は、ゆっくり私を見て、微笑んだ。







   
涼野 歌恋
ねぇ、世良…。これからも、ずっと………………………。






私が言おうとしたとき、世良が遮った。
新川 世良
歌恋!!!
うしろ、龍騎ーーー!!











その瞬間。全身に電気が走った。


バチバチッと音がして、私の意識は薄れた。


目の前で蹴りを食らわされている世良。





せ……ら……。








私の意識はそこで途絶えた。

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