第80話

狩りがしたい
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2020/05/26 11:19
数分前
ザックとぺぺがバイヨンと対峙している時
ぺぺ
ザックダメだ!あいつ毒の弾でも動きを鈍らない
ザックが発砲する毒弾をピッと弾くバイヨン
ぺぺ
あいつに手の内全部読まれてる気がする…それにルーカス…
弱音を吐くぺぺの肩をガッと掴む
ザック
落ち着けぺぺ
ザック
作戦変更だ。ここは俺に任せろ
ザックはぺぺに専用銃と特殊弾を託す
ザック
お前バイヨンこれを持ってオリバーの元へ行け。それでこの状況とあいつの狙いを知らせるんだ。オリバーなら分かる!
ぺぺ
…!
ザック
行け!
ザックの合図にぺぺが走り出しザックは煙玉を投げる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ぺぺはあなた達がいる村へ辿り着く
ぺぺは3人に状況と意図を伝える
(なまえ)
あなた
行って、私達は大丈夫!
あなた達は承知して2人でレウウィスと対峙する
風車下の抜け穴は森の5つの出入口と繋がっている
だからこそ敵に知られてはいけない
でも備え、呼び込んだなら__
全てを分かっているバイヨンの裏をかいて逆に誘い込む
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そしてオリバー達VSバイヨン
オリバーとナイジェルに気を取られ反対側のルーカスに気付き反応するのが遅れたバイヨン
ダアン
ナイジェルが撃った一発は避けられたがそれでオリバーはバイヨンの位置をはっきり把握出来た
オリバー
(見えた!)
見事特殊弾がバイヨンの仮面に命中し破壊する
ナイジェル
(外さねぇ!)
ダアン  ダアン  ダアン
ナイジェルは三発撃つ
銃弾もしっかりダメージを与えぐらりとよろけるバイヨン





__バイヨンの回想__
狩りがしたい
約1000年前二世界で約束が決められる
テーブルを囲み、知性鬼達がその決定を知らされている
そこにはバイヨンの姿もある
狩りをしないでどうやって人間を食べるのか?
全てはあの方のご意思である
異論も認められない


__約800年前__
ああ、狩りがしたい
レウウィス大公
皮肉なものだね。今や君が12の農園の責任者か
バイヨン卿
正確には24の農園出資、12の農園の管理、6の農園の責任者です
レウウィス大公
あの君がねぇ…
レウウィス大公
血が騒いだりしないかね?
レウウィスが問いかける
バイヨン卿
騒ぎます…
しかし守らねばならない。どうしようもない
__約500年前__
いつものように食事するバイヨン
バイヨン卿
(味がしない…)
来る日も来る日も瓶に詰まった死んだ肉
__約200年前__
『生きたまま出荷だなんて…バイヨン様だけ特別ですよ』
バイヨンにこっそり生きた人間を出荷する
少年「え?」
訳が分からず槍を持つバイヨンを恐ろしい顔で見る
その日からバイヨンは自邸の庭でこっそり狩りを始めた
バイヨン卿
(味がする…!)
そう思いたかっただけかもしれない
『私は今生きた命を食べている』
最初は三月に1人
それから月に1人…2人…3人…
バイヨン卿
(いけない。欲を出すと歯止めが止められなくなる。あくまで秘密の狩り)
それから数年後
ピーター・ラートリー
折り入ってお話が
どこから漏れた
"もどき"で良かった。救われたのだこの秘密の遊び場に
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
顔に銃弾を浴び傾きかけた体を立て直す
バイヨン卿
ハハハハハ!!
ルーカス
まだ生きてる!
オリバー
ナイジェル下がれ!
バイヨンは槍を折りナイジェルに向かって突き出す
ナイジェルは間髪避ける
ナイジェル
こいつ不死身か!?
ドプ…と血を流すがまだ生きている
バイヨン卿
(全く…昔ならこんな油断有り得なかった)
バイヨン卿
(楽しいな)
バイヨン卿
(もっと楽しめば良かった。ようやく狩りが出来たのに)
オリバーはルーカスに狙いを定めたことに気づき走り出す
バイヨン卿
(せめて最後にお前の命を貰うぞ!)
バイヨンは片手に槍を構え、もう片手には爪を光らせてる
オリバー
(槍はフェイクだ!!)
ダアン  ダアン  ダアン
ルーカスの銃弾はバイヨンに届いた
ドサッと大きな音を起てバイヨンはついに絶命する
オリバー
ルーカス怪我は!?
ルーカス
いや…僕は…
ルーカスは無傷
だが、オリバーはルーカスを守るように立ち、その体には…


バイヨンの長い爪がざっくりと食い込んでいる
ナイジェル
おい…嘘だろ
ドシャっとオリバーが倒れる
ルーカス
オリバー!!

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