第2話

第2話:異世界
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2024/01/17 01:04
暖かい。

そよ風が吹いている。

そして、何か柔らかくふさふさしたものに包まれてる感じがする。


俺はなぜ寝てるんだ?
(なまえ)
あなた
(そうだ、後輩に作業を任せて、仮眠してたんだ…)
脳がスッキリしてる。

しまった、寝過ぎた。

早く起きて、制作を終わらせなければ…


俺は瞼を持ち上げ、ガバッと起き上がる。








(なまえ)
あなた
は…?
目を開けるとそこは、知らない世界だった。

あたり一面草原が広がる広大な平地。

俺の頭の中は真っ白だった。


寝る前、さっきまでブラック企業の社内にいたのに…

目が覚めると知らない世界。
(なまえ)
あなた
どこ…だ?
ゆっくりと立ち上がり辺りを見回す。

建造物や人影を探す。

けれど、一切気配も姿も見当たらなかった。

 
一体ここは何処なのか。
(なまえ)
あなた
夢…か?
夢だったら、この世界もあり得る。

だが、夢にしては感覚がとてもリアル。

何かがおかしい。
(なまえ)
あなた
(まあ、あのブラック企業から逃れるだけマシか。)
もう少し夢を堪能しよう。

そう決め、歩き出そうとすると足元になにか当たる感触がした
(なまえ)
あなた
なにかプニプニした感触。

足元を見ると、そこにはスライムがいた。
「〜〜〜!!」

「ーー!」
俺を見上げ、なにか言っている。  

スライムが言う…

喋る…
(なまえ)
あなた
しゃ、喋ってる!?
思わず後退り。

それに気付いたスライムも俺を追ってきた。


次の瞬間、俺の周りに魔法陣が展開し、スライムと俺の周りが光った。

光が収まると、声が聞こえてきた。
スライム
も〜、逃げないでよぉ…!
(なまえ)
あなた
は…
俺の頭は困惑でいっぱいだった。
(なまえ)
あなた
(え、なんでスライム喋んの?
言葉分かるし…)
スライム
ねぇねぇ!聞いてるー?
ずっと語りかけてくるコイツ。

流石に返事しようと思い、スライムの近くにしゃがむ。
(なまえ)
あなた
き、君は誰…?
スライム
僕はスライムだよ!
そう言って、ドヤ顔するスライムに俺は苦笑。

そして、聞きたいことを質問する。
(なまえ)
あなた
ここはどこなんだ?
スライム
ここー?ここは美味しい草がある原っぱだよ!
えへん!と、言わんばかりの顔に俺は呆れて、歩き出す。
スライム
ちょっと待ってよー!!
テイマー契約したのに置いてくなんて…!
スライムの言葉に俺はピタッと歩くのをやめた。
(なまえ)
あなた
は?テイマーって…
スライム
え?だって…テイマーだから、僕と喋れるんでしょ?
「テイマー」

学生のときに読んだファンタジーの本にあった。

魔物をテイムし、その魔物と一緒に戦う職業。

本来は言葉が通じない魔物でも、テイムすれば、魔物意思疎通で会話することが可能になる能力を持っている。


でも、これはファンタジーの世界。

実際にはあり得ないこと。
 

となると、これは夢かそれとも…異世界転生か。

いずれにしても、ここは俺が知らない世界。

しばらくは、コイツに頼る必要がありそうだ。
(なまえ)
あなた
はぁ…分かった。さっき喋ってた他の仲間のスライムも連れてこい。
スライム
もういるよ!
(なまえ)
あなた
うおっ!?
足元見ると何十のスライムが。
スライム
よろしくね!えっとー…
(なまえ)
あなた
俺の名前はあなただ。
スライム
うーん、じゃああなたの名前をカタカナで記入で!
(なまえ)
あなた
ああ。
スライム
よろしくね!
(なまえ)
あなた
こちらこそ。
これが夢でも現実でもらどちらでもいい。

今はただこの平凡な感じがずっと続けばいいと思った。
(なまえ)
あなた
じゃあ、出発するか。
スライム
うん!





















   ガサガサガサガサガサ
魔物
グルルルルル…
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