第3話

01 うだるような暑さが
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2019/04/12 09:56
葵
あー、あっちぃ…… 
茜
はやく終わらせろよ
こんな暑い中、学校に来てるのには意味がある。





それは、、、成績がとてつもなくヤバかったらしく……補習授業である。




同じ境遇を受けている幼なじみでクラスメイトの茜。

こいつは授業サボって出てなくて受けることになったらしい。



もともと頭が良い方の茜は出された問題を意図も簡単に解いて終わらせた。
茜
なんなら、答え教えようか?
葵
こーゆーのは!自分でやらなきゃ意味ねぇだろ!
茜
そうゆううとこは頑固だよなぁ、葵は
葵
う''ぅ
茜
ここは、▩▩の公式当てはめてみ?
葵
わかった!
──────────────────────────────────
ピッピッ……ゴトッ……
イチゴ味……茜らしくはないがまぁ、良いだろう
葵
あっかね~
茜
うわっ、なんだよ
葵
ホイ、アイス
茜
あんがと
火照ったからだに染みわたるアイスは格別だなぁと考えながら茜の座るベンチの隣へ腰を下ろす。
茜
あっついなぁ
葵
もう夏かぁ、中学最後たぜ?なんかしたくねー?
茜
だなぁ…でも、そろそろあの日……だぜ?
葵
顔出しくらいしに行こーぜ
あぁ、あの日か……  



思い出したくもない記憶が巡ってゆく。 
それはきっとうだるような暑さが忘れるなと言うからだ。
茜
そうだな!海にでも行くか!
葵
おー!






そういえば、最後の日も夏真っ盛りのうだるような暑さだったなぁ……なんて他愛も無いことをもんもんと考えていた。





 

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