こんな暑い中、学校に来てるのには意味がある。
それは、、、成績がとてつもなくヤバかったらしく……補習授業である。
同じ境遇を受けている幼なじみでクラスメイトの茜。
こいつは授業サボって出てなくて受けることになったらしい。
もともと頭が良い方の茜は出された問題を意図も簡単に解いて終わらせた。
──────────────────────────────────
ピッピッ……ゴトッ……
イチゴ味……茜らしくはないがまぁ、良いだろう
火照ったからだに染みわたるアイスは格別だなぁと考えながら茜の座るベンチの隣へ腰を下ろす。
あぁ、あの日か……
思い出したくもない記憶が巡ってゆく。
それはきっとうだるような暑さが忘れるなと言うからだ。
そういえば、最後の日も夏真っ盛りのうだるような暑さだったなぁ……なんて他愛も無いことをもんもんと考えていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!