サシャを助けたのはミカサだった。
1回分のガスで2体の巨人を削いだのだった。
サシャ「ミカサぁぁぁ」
ミカサ「怪我はない?」
ミカサはいつも通りのミカサだった。
ちょっとした違和感を除いては。
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数時間前
エレン「俺が…トーマスの仇を…!」
ミーナ「エレン!」
エレンはいきなり巨人に立ち向かって行った。
アルミン「エレン!」
みんながエレンに続く。みんな周りが見えていなかった―
エレンは片足を巨人に食べられた。
他にも次々と仲間が食べられていく。
アルミンは絶望した。決してこの世界を甘く見ていた訳では無い。
そして、自分はこうしている間に狙われるということも。
巨人がアルミンを持ち上げる。知っていたはずだ。食われると。でもなぜ抵抗しないのだろう。諦めていたのかもしれない。自分はこんな最期を迎えるものだと受け入れたのかもしれない。
結果としてアルミンは食われなかった。いや、食われはしたが巨人の胃に入らなかった。
エレンが巨人の口を押し広げている。
エレンの片足はない。エレンがアルミンを投げる。しかし、投げられたアルミンが手を差し伸べたが、エレンは巨人の口の中に入ってしまった。
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……To be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。