【あなた目線】
私はあなた。
YouTubeが大好きな高校1年生!
一応雑誌モデルをやっているんだけど・・・
色々事情があり、引っ越してきて来ました!
部活は友達と合わせてバスケ部にしたけど
経験がないから難しい・・・
(でも先輩に褒められたのは内緒♪)
ところで、大ニュース!
私の大ファンのシルク先輩が近くに来た?!
私は7年前からシルクさんに片思い中。
シルク先輩と話していると
好きな人の話をしてくるから私はシルク先輩が好き
なんて言えるわけがない・・・
だから私はとっさに7年前に助けてくれた
モトキ先輩だと嘘をついた。
別にモトキ先輩が嫌いな訳ではないし、
シルク先輩に話をしたことも全部本当。
でもやっぱりシルク先輩が好き。
一応モデルやってるから演技は得意
だからなんとかシルク先輩を騙せたけど
シルク先輩の家へ?!
なんてこった・・・モトキ先輩!私を救ってください!
【シルク目線】
俺は察した。
モトキもあなたが好きなのかもしれない。
これはあなたの本心なんだ。
やっぱりあなたはモトキが好きなんだ。
俺は何も言うことがなかった。
ってことは・・・
だよな、だよな、そうなる・・・
ん?え?矛盾してね??
あんとき
7年間の片思いの人はモトキ先輩だって・・・
あ!あなた照れてんじゃね??
こーゆう時は俺も協力してやんなきゃなんないな・・・
あなたは満面の笑みをこぼした。
俺は最低なやつだ。
人の恋愛を助けておいて
それを邪魔しようとしてる。
初めての恋がもう散ってしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!