話しているうちに、だんだん
気軽に話せるようになってきた
俺は無理やり先輩ぶった。
いきなり直行すぎる話で俺は少し驚いた。
でも、何故か何か知りたくなってきた
俺はショックを受けた。
こんなにも恋は
あっさり去って行ってしまうなんて・・・
でもそんなことを知らないあなたは
もっと話し始める
俺は思った
あなたの名前は聞いたけど
俺の名前を言うのを忘れていた。
でもどうやらFischer'sを知っていたらしい
恐る恐る聞くと
?!
モトキ?!
7年間ってまさか・・・
俺は心に穴が空いたような気持ちだった
いつ、いつ知り合ったのか・・・
この話を聞いて俺は思い出した。
確かにYouTubeに投稿するってなった時
モトキは賛成していたものの
少し元気がなかったような気がした
しかも幼い頃に、年下の子と遊んでいる
って言う話を聞いたような気もした
そんなことを考えてたらボーッとしていた
そう言って顔を近づけてきた
思わず俺は俯いてしまった
そしてあなたはこう言った
俺は思った。
なんでこんなにもあなたは優しいんだ。
どうしてあなたを
こんなにも放っておけないんだと
あなたが指を指したその先には・・・
ここは東京ということもあり
俺の家、あなたの家は高層マンションだった
あなたはうっすらと涙を浮かべた
俺は虚しさを感じた
恋ってこんなに切ないものなんだと・・・
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。