年上が好きなんです。
変わった人が好きなんです。
優しすぎる人が好きなんです。
先輩が…好きなんです。
私はたなっち先輩のマネージャーをやっています。
最初は多分
先輩に恋心など何もなかった。
でも、
優しすぎて
ちょっと変わってる先輩に
いつの間にか恋をしていました。
今日も
先輩が部活をやっている姿は
かっこよかった。。
でも私、
叶わない恋してるんです。
先輩には好きな人がいるとか…
噂で聞いたことがあって。。
とニコニコ可愛い笑顔を
見せながら聞き返してくる。
そういう所が
大好きなんです。
突然のお誘いに
私はびっくりして
数秒息をすることが出来なかった。
その笑顔、
毎回私にだけ見せてくれる。
自意識過剰だと思うけど
特別扱いされてるのかなって
思っちゃう。
帰り支度をし終え、
校門で先輩を待っていた。
数分くらい経った時に
校門を出る数名の先輩達が見えた。
その途端、
あからさまにわざとだと思うように
その先輩達は私にぶつかってきた。
私は咄嗟に深く頭を下げて謝った。
私は怖くなって
校内に戻ろうとした。
しかし、
腕を掴まれてしまった。
そう言って
私を強引に
引っ張ってる手が見えた。
私は怖くて目を瞑ってしまった。
目を瞑ってから数秒経って、
掴まれてない方の腕に
違和感を感じた。
目を開けると
たなっち先輩が
私を背中に隠し、
数名の先輩達の手を掴んでいた。
ガチトーンで怒るたなっち先輩は
少し怖かった。
数名の先輩達は
ビビって逃げていった。
先輩が来てくれた安心感に涙が勝手に溢れた。
そう言って先輩は
私を抱き寄せてきた。
初めて先輩に抱かれた……/////
もっと好きになりそう。。
私より早く
たなっち先輩の方が
好きだったなんて…
思ってもいなかった。
君に会った瞬間から
私は恋をしていたのかも。
年上の人に
変わってる人に
優しすぎる人に
たなっち先輩に。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!