第4話

異例
308
2018/08/27 05:40
シゲ:あなたー!一緒に帰ろ!

Aちゃんの事が頭をよぎるあなたは、
生まれて初めてシゲアキの誘いを断った。
でもあなたは断ったのを望んではいないようだった。

あなた:また、今度ね...!
貴久:あ!ちょっと!

あなたはシゲアキと貴久が見えなくなるくらいまで走り続けた。
自分でもどうしてあんな事言ったのか分からない。
悩めば悩むほどあなたの目からは涙が溢れた。

長い距離を走り、着いたのは結局いつもの公園だった。

あなた:ごっ、ごめんね、シゲ...

誰もいない公園で、密かにあなたは泣いていた。

貴久:だ、大丈夫?

誰か、いた。

貴久:あなたならここに居るかな~って思ったら、やっぱり居たぁ!
あなた:貴久~!

貴久の天使のような笑顔に、あなたは安心したのか 余計に涙が溢れた。

貴久:今日なんであんな事言ったの?シゲ悲しんでたよ?
あなた:実は、Aちゃんはシゲの事が好きなんだって。だから、私とシゲが一緒に居ると、悲しくなっちゃうんだって。だから...
貴久:でも、あなたは3人と一緒にいたいんでしょ?なら、別にいいじゃん!あなたが我慢することは無いよ。それに、シゲだって一緒にいたいと思ってるだろうし...

貴久の優しさに溢れた発言に、あなたは前向きになれた。

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