友達A(以下A):ねぇねぇ、あなたちゃんって、シゲアキ君の事が好きなの?
突然の質問に、あなたは答えることが出来なかった。
あなた:えーと、何でそう思ったの?
A:だって、いつも一緒にいるじゃん!凄い仲良さそうだし...
Aちゃんの顔は少し曇っていた。
しかし、あなたには『人を好きになる』という事が分からなかった。
あなた:べ、別に好きじゃないよ!
...ねぇ、好きになるってどういう事?
A: ...その人の事を考えたり、見てたりすると 胸がきゅーってなるの。 ...あと、あなたちゃんとシゲアキ君がお喋りしてるのを見ると、ちょっぴり悲しくなる。
私は知らぬうちに友達を傷つけていたのか、とあなたは思い自分を少し責めた。
でもやはり、その気持ちを理解するのは小学二年生のあなたでは難しかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。