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第21話

僕がキミを認める
しょーがないなぁ…弱っちいセシアちゃん。



嗚呼…久しぶりに頭に響く忌まわしい声。


それと同時に、次第に遠のく意識の中で、どこかホッとしてる私がいた。




____






目の前のセシアは困惑と絶望の表情だった。

それはもちろん、僕が君の腕を吹き飛ばしたから。


でもね、君にはこのくらい
どうにかしてもらわないといけないんだ。


これから僕達が生きていくためには___ッッ!?


突然、左腕に熱を感じた。

地面にごろんと落ちた腕と吹き出す鮮血。


そして先程とは打って変わって、猟奇的な笑を浮かべた彼女。



『アッハハ これでイッショだねぇ?』



違う。これはセシアじゃない。
彼女の内側に秘められた力だ。



「一緒じゃないよ…。」


僕はカノジョへ向けて冷たく言い放つ。

そう。一緒では無い。僕の腕はもう治っているから。


腕を治すことは造作もない。


人間ではないのだから。



『ふーん。そぉゆーことか。』


カノジョは僕の真似をして腕を再生する。


見ている?セシア
君にもこれができるんだよ?


「ねぇ、ニセモノちゃん。
セシアを呼んできて?
僕が話したいのは君じゃないんだ。」



『アタシはセシア セシアはワタシ。』



「残念。君はただのニセモノだよ。」



そう言って僕はカノジョの体を抱きしめる。

カノジョの体はセシアの体だから

彼女の体をこれ以上傷つける訳にはいかない…

それに、可哀想なカノジョを救ってあげなくちゃ



「ねぇ、キミはずっと寂しかったんだよね…

力の持ち主であるセシアに忘れられて、

久しぶりに思い出してもらったのに…

セシアに素直に認めて貰えなかった…。」



カノジョの体から力が無くなっていくのがわかる。



「だから自分自身をセシアに証明することにした。

キミの正体は,セシアの力そのものだから

自分の強さを認めて貰いたかったんだよね…」



僕の肩に滴が落ちる。


嗚呼…カノジョは泣いているんだ。




「でも大丈夫、キミは僕が認めるから。

セシアにも、キミのことを認めさせる。

だから安心して…元の形に戻るんだ。」