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第28話

小屋の中

「それじゃあ…行こっか,セシア」


蹴破られた扉の向こうの夜空を背景に
笑顔で手を差し伸べるシルヴァン。


「行くって…どこに?」


「う〜ん、そーだなぁ〜」


腕を組み、指をトントンと鳴らし
考えているポーズをとると、
ハッと閃いたように人差し指を天に向けて


「僕の家…!なんてどう?」





案内されるがままについて行くと
先程の教会よりも森の奥深くに
ぽつんと佇む石造りの小屋が姿を現した。



「着いたよ。ようこそ、我が家へ!」


「お邪魔します…」


「そんなにかしこまらないでよ。
どこかテキトーにくつろいでてね〜」


そういうとシルヴァンはパタパタと
キッチンへ向かった。


「くつろいでてって言われても…」


さすがに今日出会った人物の家で
くつろぐことなんてできるわけが無い。

どうしていいかわからずに
シンプルなデザインの椅子に腰を掛け
部屋の中を見回した。

外見からは想像できなかったが、
中は意外と広く,こことキッチン
そしてそれとは別にいくつかの扉。

リビングだろうこの部屋には
必要最低限のシンプルな家具で統一され
比較的整理されている。
しかし、部屋の至る所には
にんにくや銀のナイフ,そして木製の杭。


…怯えていたの?


「う〜ん、ちょっと違うかなぁ」


「…っ!?」