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第2話

エピローグ
ここは2つの異なる種族が暮らす都
人々はこの都を魔都ブラバッドと呼んだ。
もう200年くらい前に,人間界と魔界の結界に亀裂が生じて,その隙間から何体かのヴァンパイアが人間界に侵入し,無差別に吸血行動を行った。魔力を携えた吸血鬼に人間が太刀打ち出来るわけもなく,人間の数はわずか7日間にして3分の2にまで減少したと言い伝えられている。
人間
このままでは我々は絶滅してしまう。
今ここにいる吸血鬼の滞在には目を瞑る代わりに,結界の修復を貴殿ら吸血鬼にお願いしたい。
吸血鬼
貴様等人間が絶滅しようと,我ら吸血鬼には関係ないな。我等が故郷とこの世界を切り離す対価として,滞在の容認だけでは足りぬ。
人間
ならば,貴殿らが何不自由なく暮らせるよう,1日に規定量の血液を与えることを保証しよう。魔力は多少衰えるかもしれんが,枯渇に苦しむより良かろう。そして貴殿らの子孫にも,人の子と同じような平和な暮らしを…
これは人間の最後の手段だったのかもしれない。絶滅を取るか,数人の生贄で済ませるか。当時の吸血鬼の長はこの人間の非情な決断を気に入ったのか,くすりと笑い,この要求を受けて結界を修復したと言い伝えられている。